知っているようで知らない家族葬のこと

今回は知っているようで知らない家族葬についてまとめてみました。また、取材にご協力いただきましたラステル久保山様の家族葬の模擬葬儀の様子を交えてより詳しくご紹介したいと思います。※特別に許可をいただいて撮影しております。記事内にあります画像は模擬葬儀のものです。(本物の葬儀ではないのでご心配なくご覧ください!)

家族葬は、昨今の核家族化、そして少子化に伴って増えてきているご葬儀の形です。
2017年3月に公正取引委員会より報告された調査結果では、全国で行われている葬儀の割合のうち、家族葬は28.4%との結果が出ており、3、4人に1人は家族葬を選んでいることになります。
地域によって違いますが、首都圏に限ればその割合は5割を超えるなど、やはり増加傾向にあるようです。都心部では核家族化がすすんでおり、地域コミュニティーの変化が葬儀の形式に影響しているのでしょう。 できれば家族でゆっくりと見送りたい、そんなニーズが増えてきているのかもしれません。

家族葬というのは、じつは決まった定義があるわけではありません。といいますのも、家族葬というのは単なる商品名だからです。葬儀の種類でいうと一般葬にあたります。そして一般葬の中でも近親者やごく親しい友人のみに限った小規模なご葬儀のことをいいます。家族葬の参列者はだいたい全国的な平均は10名~30名とのことです。自宅で行われるのは10人程度まで、それ以上は斎場で行われるのが一般的なようです。※葬儀社さんによって、この家族葬のプランで想定している規模が違いますのでよく確認しましょう。

家族葬のメリットとは

家族葬のメリットは何といっても参列者に気を遣うことなく、身内のみでゆっくりと故人を送り出せることです。大勢の参列者の対応をするとなると、忙しさのあまり十分にお別れができないかもしれません。十分に悲しむ時間をとることができること、これが最大のメリットといえるでしょう。

家族葬のデメリットとは

家族葬になるため葬儀に呼ばない旨を近所の方や故人の知り合いなどにお伝えする必要があるということです。それでも来てしまう方がいるということには注意してください。また葬儀が無事終わった後も、はがきなどで知らせることが一般的です。こうした葬儀前後にお知らせの手間がかかることがあげられます。故人の交友関係が広い場合、49日を迎える間に毎週末誰かしら弔問に訪れるかもしれません。葬儀前後のお知らせの手間や、葬儀後の対応が故人の交友範囲が広ければ広いほど後々大変になりますので注意が必要です。また、香典が少ない分、持ち出しが増える場合もありますので、予算内に収まるのか葬儀社さんとしっかり確認しましょう。

プラン外費用は当たり前?

ご葬儀においてプラン外の費用は必ずといっていいほど発生します。プラン外があると悪い、高いから悪い、ということではありません。火葬場までの距離、ご遺体の安置日数、どんな葬儀にしたいのかは人それぞれです。同じセレモニーでも、結婚式を考えてみてください。結婚式に至るまでさまざまなオプションをプランナーさんと相談しながら決めて、準備を何か月もかけて行いますよね。少々高くても、納得しながら1つ1つプランを練ることができます。しかしどうでしょう。葬儀は準備に何か月もかけられませんよね。時間がない中、必要に迫られて決定することが多いのです。そのためプラン外の費用がいったい何なのか、ゆっくり把握する暇もなく、そして後日請求書をみてびっくりするご遺族様。こんなことにならないためにも、見積もりの内訳はしっかり理解しておく必要があるのです。ラステル久保山さまでは、見積もりは実際にかかるプラン外費用も含めてしっかり提示してくださいます。※もちろん結婚式と違って火葬待ちの日数であったり、参列人数などによりどうしても数万円の費用の誤差は生じます。それにしても、生前に見積もりがみられるというのはこの上ない安心感ですよね。

またお墓や葬儀に限らずですが、終活にまつわるどんなことも、元気なうちしか話しができないということがポイントです。倒れてしまってからでは遅いのです。親子のコミュニケーションは元気なうちにが合言葉ですね。

模擬 家族葬の様子

では、実際に家族葬を行うとどのくらいかかるのでしょう。ラステルさんが出している事前見積もり105万円の例(※あくまで2019年5月において見積もりをした家族葬の一例)として内訳を見てみます。基本料金52万6000円、プラン外料金43万円(※安置5日間、湯灌、布棺、ドライアイス追加1日分、式場の標準より大きいお部屋の追加オプション、祭壇の生花通常より増量オプション、通夜振る舞いおよび精進落しを斎場にて会食15人分、返礼品ギフトセット10人分)、消費税76480円、火葬立替代17000円であります。この見積もりのもと実際に行われた模擬葬儀の様子をお伝えしてまいります。本当のご葬儀だったらこんな風にご紹介できないですからね。
家族葬用ということでコンパクトなお部屋ですが、家族で見送るには十分な広さがある式場です。音響の整った最新式の設備があります。 注目したいのが生花祭壇です。見てください、家族葬とは思えない豪華な祭壇、とにかく美しいですよね。このプランでこんな量の生花を使えるの?と思ってしまいましたが、こちらのラステル久保山を経営する株式会社ニチリョクさんはもともとは生花祭壇を庶民の価格で提供した元祖です。平成12年に誕生した「愛彩花」という葬儀ブランドで、当時高価で一般の家庭には縁遠かったお花でお見送りするスタイルを確立しました。白木祭壇と同等の価格で提供できるのは、仏事関連事業を自社一貫提供している上場企業であるニチリョクさんだからこそでしょう。この後お花入れでもご紹介しますが、本当に1輪1輪が本当にすばらしく状態のいいお花なんです。これは体験してみないと分からないことでした。実際にお経もあげていただきかなり本番に近い体験をさせていただき、後ろの席からは、本当に誰かのお葬式に来たみたいね、とひそひそ声が聞こえるほど。プランの内容がリアル、だからこその安心感、これは本当に素晴らしい体験です。

面会室

そしてこちらが面会室です。安置後は受付するとこちらの面会室で会うことが可能です。夜8時以降は予約が必要とのことですが、清潔で静かな個室でゆっくりとお会いできるのがうれしいですね。

入り口も機械で管理されていました。

 

お花入れ体験

祭壇のお花をお別れの言葉とともに入れ、たくさんのお花で棺を彩ります。最後に大きなお花を入れ、みんなで蓋を閉めます。こちらのお花は、生花祭壇に飾られているとてもきれいなお花たちです。棺がお花でいっぱいになるまで何度も入れるのですが、そのたびにお別れの声をかけることができますし、本当に最後の最後のときまで、お別れの時間を大切にされていると感じます。やはりセレモニーにはお花の演出が、素敵です。

出棺の様子

ご出棺もご遺族の男性を中心として、霊柩車までお運びします。自分達の手を添えること、最後まで家族が見送ることができるのって、とても大事な意味があるのだと思います。

湯灌の儀って何?

家族葬の話とはまたちょっと違いますが、湯灌の儀、初めて見させていただいたのでご紹介させていただきますね。ちなみにこの湯灌もプラン外ですが先程の見積もりに入っております。湯灌ってどんなことをするのかな、と思って興味深く拝見しました。専用の湯舟を使用し、非常に繊細にかつ丁寧に洗髪および全身を洗い上げていただけます。男性ですと髭剃りも行われます。病院だと週に1、2回しかお風呂に入れませんよね。ましてや病気だと、亡くなる直前までお風呂に入れるとは限らないです。最期くらい綺麗にしてあげたい、そのように思われるご家族は多いようです。すべて専門の方が執り行ってくださいますが、最後に家族がお顔を拭いて差し上げることもできます。綺麗になって良かったね、そんな気持ちで儀式を終えることができます。オプションで5万円です。エンバーミングもありますが、メスを入れて血を抜くといった処置に抵抗がある方は湯灌がおススメだそうですよ。ラステル久保山さんでは、湯灌後にご遺体をドライアイスで処置をしてから冷蔵室に安置するのでご遺体が傷みません。ちなみに私はこの湯灌を見て、亡くなった後も、故人に最後に何かしてあげられるのは亡くなった方の尊厳を保つ意味でも、家族のグリーフケアにもなってとってもいいなと思いました。私が死んだら湯灌をしてくださいとエンディングノートに書いておくことにしました。

通夜振る舞い

ラステル久保山さんでお出ししている実際の通夜振る舞いや法事のメニューです。定番のお寿司の他、前方に並んでいるのはなんとビュッフェ!横浜らしい中華や、お煮物、家族で食べるからせっかくなら、温かくて美味しいものをと、特にお料理に力を入れているそうです。私も実際いただきましたが、お味もさることながらやはり温かいものを食べると、人間ほっとしますよね。食べながら故人の思い出を語らう時間、来てくださったご親戚にも美味しいお食事を召し上がっていただきたいというおもてなしの気持ちが現れていました。小さなお子様でも召し上がれるメニューもあり、家族葬に特化した施設ならではの配慮です。

リビング家族葬ってどんなもの?

家族葬には今こんなサービスもあるんですよということで、ラステル久保山さんのリビング家族葬についても最後にご紹介します。ラステル久保山のすぐ前にあるセレハウス久保山を一棟貸切で利用できます。1階のリビングでご葬儀を行い、ゆっくりと故人様を偲ぶことができます。また2階には通夜ぶるまいのできる広い和室、ダイニングルーム、キッチン、バスルームがあります。また、3階にはくつろげる居間(上記写真を参照)の他、バスルームや2つのゲストルームがあり、仮眠のできるソファベッドも完備、24時間家族だけでゆっくりと過ごせますし、朝食も用意が可能とのことです。遠方から来た方は移動の手間もなく、まるで家にいるかのように過ごせるリビング家族葬もとても喜ばれています。ご出棺も玄関より行うので、まるで家で見送るかのようにより家族で過ごす時間を大事にしたいという思いを叶えられるリビング家族葬も素敵ですね。価格は家族葬が基本プラン52万6千円に対し、リビング家族葬は69万円と一棟貸切の分が10万円、(家族葬プランの式場利用料は36000円)と少し価格は上がりますが、周辺にホテルを取ったり移動を考えてもとてもリーズナブルなプランですね。※前述したとおり、プラン外費用はかかります

遺影撮影体験

初めての遺影撮影体験。子供と一緒にいる写真は撮るのですが、自分だけのちゃんとした写真は意外と少ないものです。出来上がったお写真、さすが遺影のプロの手にかかると期待以上に素晴らしいものでした。しっかりエンディングノートに挟んでおこうと思います。ちなみにこの遺影撮影のときに一緒にいたおじいさまがいらっしゃったのですが、奥様をラステルで見送られたそうで、とても良かったからいずれ自分もここでと思われたようで、今日は自分用の遺影撮影をするためにびしっとした背広持参で来ていらっしゃいました。遺影写真を準備している男性は少ないと言われていますが、ご自身が奥様を見送った経験から終活をされていたのがとても印象的でした。

まとめ

いかがでしたか?知っているようで知らない家族葬のことをお伝えしました。実際の家族葬の模擬葬儀を取材させていただいて思ったことがあります。ご葬儀に関しては一般的には時間もない、知識もない、経験もないなかで慌ただしくいろいろ決めることが多いのですが、もし事前に家族葬をどこでどうやってやろうと決めていたとしたら、家族が十分に悲しむ時間、お別れをする時間をとることができるのです。これは故人にとっても、ご遺族にとってもお互いに最期の思いやりを形にできる素敵な時間になります。元気なときにこそご家族で話し合って信頼できる葬儀会社さんを決めておくと安心です。

最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた。

追記:取材にご協力いただきましたニチリョク寺村取締役、エンディングサポート部の冨永チーフ、赤坂一ツ木陵苑でお世話になりました高信様に深く感謝申し上げます。

この記事内にあります内容、金額は2019年5月29日時点のものであり、契約に伴う一切の責任は負いかねます。実際にご利用になられる場合はご自身でお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。

 

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