「エンディングノート、どこに保管しよう?」
そう思っている人はいないでしょうか。
今回はエンディングノートの保管場所について書いてみたいと思います。
エンディングノートの保管場所について
エンディングノートは誰に発見してもらうのか?
エンディングノートは判断能力がなくなったとき、または死んだ後に家族に見つけてもらうことが大事です。
ですが、同居家族だとしても特定のノートを見つけることは困難です。
別居している場合にはなおさらです。
ということは、いざというとき家族が見つけられるように事前に保管場所をつたえておく必要があるということです。
エンディングノートはいつ使うの?
そして家族がエンディングノートを使うタイミングはというと、亡くなってすぐ必要となるわけです。
(※認知症になったときや、意識が消失したときも使います)
なぜなら、葬儀の希望や、葬儀に来て欲しい人に連絡をしなくてはならないからです。
なので、亡くなったばかりという非常につらい状況の中で、遺族はいろいろな手続きや連絡をしなくてはならないので、こうした連絡先や希望を予め残しているというのはとっても助かることですよね。
困るケースとしては、「書いてあるかどうかが分からない」もしくは「書いてあるけどどこにしまったか分からない」でしょう。
あるかもしれないと思って探すのと、あるかわからないものを探すのではだいぶ違います。
また、書いてあるはずなのにどこにしまったのか分からないというケースでは、遺品整理の段階になって時間が経ってやっとでてきたものの、今更希望を見ても……ということになりかねないわけです。
万が一執り行った葬儀と希望が異なった場合には、かえって遺族は心残りなものとなるかもしれません。
ですので、書いているかどうかを伝えることが何より大切ですし、中身についてもできるだけ自分の言葉で伝えておくようにしたほうがいいと思います。
エンディングノートって遺言書のように法的な拘束力はあるの?
さて、基本的なことですが、エンディングノートには遺言書のような法的な拘束力はありません。
ですが、法的な拘束力はないにしても、直筆で希望を書いておくことで、家族は可能な限り死後の尊厳も尊重できるのです。
たとえば、延命の希望を書いていたとして、実際の場面で延命治療をするべきか悩んだときに、7割くらいの確率で尊厳死が尊重されるといいます。
法的な効力がないにしても、記録として明らかな意思表示があったと受け止められる可能性が高いのす。
本題に戻って
さて、ではどこにしまったらいいかというと・・・
正解はないのですが、「家族とどこにしまうか話し合う」これが一番大事なことであります。
また、家族がいない方は、お友達でもいいかもしれません。
誰か信頼できる人にもしものことがあったらここを見て!と伝えておくだけでも安心できるのです。
ただ、あまりにわかり易すぎる場所でも、今後空き巣によって盗まれたりする可能性もありますし、もしくは相続でもめそうな家庭が遺言書に関して情報を得たいと思ってノートを開いてしまう可能性もあるのです。
そして自分に不利な自筆証書遺言を隠したり、記載内容を改ざんして自分の都合のいいように操作することだって今後出てきています。
ですので、信頼できるキーパーソンが見つけて相談、なおかつ通帳などと一緒に保管はしないように注意しましょう。
貸し金庫だけはなかなか開けられませんので、覚えておいてください!
まとめ
いかがでしたか?
エンディングノートの保管場所については、自分とキーパーソンがわかりやすい場所で、かつ万が一紛失や書き換えられる可能性などを想定して決めていくのが良いと思います。
安全に、そして効果的に運用するための保管場所についてまとめました。
お読みいただきありがとうございました。