高齢者の免許返納のタイミングはいつか

高齢者による悲惨な自動車事故が後をたちません。

高齢者の事故でよく耳にするのが、アクセルとブレーキの踏み間違いや、逆走であると思われます。

私は理学療法士として、身体機能の衰えや、認知機能の低下に伴う運転のリスクについて、助言させていただくことがあります。

ですが、運転者としてのプライドもあることが多く、本人への助言が有効に作用した例はほとんどありません。

そこで家族にリスクについて説明をしたところ、家族会議のもと物理的に運転止められることによって本人が運転をあきらめるケースは見てきました。

元気な高齢者もいる中で、過剰に免許の返納を促す世の中になってしまうのが本当にいいことなのか、免許返納については慎重にならざるを得ません。

ご家族からの相談も多い、高齢者の免許返納について考えてみたいと思います。

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高齢者の免許返納のタイミングはいつか

高齢者の免許の返納問題が取り沙汰されたのはここ7年くらいのことのように思います。

ですが、運転免許の自主返納制度自体は平成10年から始まりました。

スタート初年は年間2596人でしたが、警察庁の発表によると、2018年に運転免許を自主返納したのは、およそ42.1万人(75歳以上が29.3万人)と、2年連続で40万人を超えました。

このうち、後期高齢者である75歳以上が半数以上を占めます。

2018年の交通死亡事故の発生件数は、2008年と比べると、すべての年代のドライバーで減少していますが、年代別にみると、20~74歳で免許保有人口10万人あたり3~4件であるのに対し、75~79歳で6.2件、80~84歳で9.2件、85歳以上で16.3件と、75歳以上の高年齢で多くなっているそうです。

(警察庁「平成30(2018)年における交通死亡事故の特徴等について」)。

また、75歳未満と75歳以上で比較すると、事故リスクは2倍となり、高齢になるほど事故が多くなっている現状があります。

データから見ると、後期高齢者となる75歳くらいが自身の免許について見直す時期なのかもしれません。

免許返納率の推移

それでは、高齢者の免許返納率についてみていきましょう。

警察庁によりますと、運転免許証を持っている高齢者は年々増加していて、去年は、75歳以上で免許証を持っている人がこれまでで最も多いおよそ564万人となりました。

これに対して、免許証を自主的に返納した75歳以上の人は29万人余り。

自主返納の制度が始まった平成10年以降で最も多くなったものの、免許証を持っている人に占める返納した人の割合は、わずか5%余りであることがわかります。

※ちなみに、免許返納の申請は都内各警察署のほか、運転免許試験場(府中・鮫洲・江東)、免許更新センター(神田・新宿)で受け付けています。

自主返納をためらう理由について

75歳以上で免許の更新時に運転を継続した人になぜ自主返納をためらうのかという調査をしたところ(警察庁が平成27年度に行ったアンケート調査より)「車がないと生活が不便なこと」が68.5%と最も多くを占めたそうです。

車社会で運転をやめると生活が不便になるという不安が免許証の返納を思いとどまらせているのですね。

核家族化が進み、お一人様が増え、子供に車を譲るとか、運転をお願いするとか、そういったこともできにくくなった時代背景もあるのでしょうか。

自主返納を説得するにはどうしたらいいの?

 

家族が自主返納を促す場合には注意が必要です。

頭ごなしに運転を否定しては、かえって頑なになって関係がこじれてしまうこともあります。

もし、ゆるやかに運転機能が落ちてきていることを家族が感じているならば、一緒に同乗したときに急発進や急ブレーキが増えていたり、注意が低下しているなど、危ないところを少しずつ伝えましょう。

こんなことがあったら返納の目安です。

  • 右左折のウインカーを間違って出したり忘れたりする
  •  歩行者、障害物、他の車に注意がいかないことがある
  •  カーブをスムーズに曲がれないことがある
  •  車庫入れの時、塀や壁をこすることが増えた(引用元:警察庁「運転免許証の自主返納に関するリーフレット」より)

免許返納をするメリットを伝えるのも有効です。

具体的には令和元年12月1日より、運転免許を失効した高齢者の方も運転経歴証明書の提示により高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業の特典が受けられるようになりました、

電動カートや、タクシーの割引など、特典がいろいろありますよ。

また、車を手放すことで、旅行に行こうと誘うのもポジティブに運転の卒業旅行として、家族で最期にドライブを計画するのもいいですね。

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まとめ

高齢者の免許返納については、なかなかドライバー本人が判断できないこともあります。

ご家族や関係者の客観的な視点で 、返納の必要について家族会議が持てるといいと思います。

また、過剰な免許返納の圧力とならないよう、元気な高齢者についてのフォローも必要であることはいうまでもありません。

人生100年時代、「まさかこんなに長生きするなんて」という時代が訪れ、車との付き合い方も変化していきます。

どうか、悲惨な事故が起こらないよう、周囲の見守る目を養っていかねばなりませんね。

お読みいただきありがとうございました。

 

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