フレイルとサルコペニアの関係を解説

現役の理学療法士が、フレイルとサルコペニアについて解説します。

この記事をお読みいただくと、フレイルとサルコペニアの関係性がよくがわかります。

約3分ほどでお読みいただけます。

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フレイルとは

まずフレイルという言葉の定義について解説します。

日本老年医学会は、高齢になって筋力や心身の活力が衰えた段階を2014年に「フレイル」と名付けました。

フレイルは「虚弱」を意味する「frailty」が語源となっています。

フレイルは健常な状態と、要介護状態の中間の状態で、健常な状態に比べると要介護リスクが高まるだけでなく、転倒する可能性や入院リスクも高まります。

もし、フレイルの状態に至ると、7年間の死亡率が健常な人に比べて約3倍、身体能力の低下も約2倍あるとされていて、様々なストレスにも弱い状態になっていると言われています。

しかし一方で、フレイルは、適切な介入により再び健常な状態に戻るという可逆性があるとされています。

早期に発見し、適切な介入をすることにより、生活機能の維持・向上を図ることが期待されます。

まずは要介護にならないよう、自分の身体や心の状態、生活の状態を自分で把握することが大切です。

自分は最近どこが弱ってきているのか、早めに気づくことができれば、改善するための手が打てるのです。

フレイルは身体機能だけでなく、精神機能や社会性を含む多面的な概念であります。

そのため、身体的、精神的、社会的それぞれ一つだけでなく、全体的にアプローチしていくことが大切です。

さらに、フレイルの入り口になるのは「人とのつながりの欠如」であることもわかってきました。

相談できる家族や友人がいないこと、孤食になりがちなことが問題です。

サルコペニア(筋肉減少症)とは

サルコペニアとは、加齢に伴って、筋肉が減少する病態を表す医学用語です。

筋肉を表す「サルコ」と減少を表す「ペニア」の造語です。

フレイルの最たる要因の一つが筋肉の衰えです。

サルコペニアは両手足の筋肉量と、握力、通常歩行速度の3つで診断します。

サルコペニアと思われる人は60代〜70代で5〜13%、80歳をすぎると11%〜なんと50%にも及ぶのだそうです。

加齢による一次性のサルコペニアと、病気や生活習慣、食生活による二次性のサルコペニアに分けられ、二次性のサルコペニアは予防が可能です。

筋肉が衰えてくると、外に出るのが億劫になったり、転びやすくなったり、食欲がなくなるなどの兆候が現れます。

また、お口の筋肉が弱ると、かみにくい食べ物を控えてしまうことによりさらに筋肉が減ってきてしまう悪循環に陥ります。

サルコペニア予防においては、栄養(食べる、口腔機能)、運動、社会参加の3要素がどれも重要です。

しっかりかんで、しっかり食べて、しっかり動き、社会性を保つことがとっても大切ですね。

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まとめ

つまり、サルコペニアはフレイルという大きな概念の一部であり、フレイルの根底である存在と言えます。

サルコペニアには客観的な明確な3つの診断基準がありますから、サルコペニアかどうかは判別できますね。

測定しないとなかなか筋肉量とか握力とか歩行速度は分からないですけど……

一方フレイルも診断基準がいくつかあり、問診だけで行えるものもあれば、最近は東大の研究所によって作られた詳しいフレイルチェックが全国で実施されています。

フレイルチェックに関しては、主観的なものと客観的な評価を総合して判断するものであり、その中にサルコペニアの指標となる項目が含まれているという構造になっています。

フレイルとサルコペニアは似ているようで混同しやすいのですが、それぞれの内容と関係性について理解できたでしょうか?

まずは言葉だけでも覚えておいてもらい、これからニュースや新聞などで目にしたときに注目していただければと思います。

健康長寿の大切な要素は「栄養(食・口腔機能)、運動、社会参加」であり、いずれもフレイルやサルコペニアを予防するために重要です。

自分の健康をどう自分で守れるか、こういった考え方が広まっていくといいですね。

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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