終活に必要なエンディングノートとは【目的・メリット・内容・保管】

こんにちは元気な終活の植咲です。

終活の必須アイテムであるエンディングノートについてのまとめです。

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エンディングノートの起源

さて、日本でエンディングノートはいつから始まったのでしょうか。 エンディングノートという言葉が広まった背景は、2011年に「エンディングノート」という映画が公開されたことが大きな要因でしょう。

終活が広まった時期とほぼ同時期ですね。

映画の内容は、仕事一筋に生きたまじめな末期がんの父親(砂田知昭氏)の姿を、監督である実の娘(砂田麻美氏)が追ったドキュメンタリーです。

日本製ドキュメンタリー映画で、1987年以来、初めて興行収入1億円を突破した大作です。

英語圏ではエンディングノートというよりはバゲットリストや遺言書の作成のほうポピュラーなので、エンディングノートというのは日本でできた和製英語だと言われています。

本屋に行くとコーナができているほど種類も増えて、本屋で購入できるものから、無料配布のものまで、この10年で一気に増えましたね。

エンディングノートの目的

エンディングノートには法的効力はありません。ですが大きくわけて3つの目的があると考えます。

まず自身に万が一の事があった時、ご家族に意思を明確に伝えるため。

次に生前および死後の家族の負担を減らすため。

そして最後に自分自身の人生を改めて振り返り、より充実した毎日を送るためであります。

生前から終焉までのライフステージにおける「人生の設計図」とも言えますね。

エンディングノートを書いておくメリット

エンディングノートを書くメリットについて考えてみたいと思います。

といってもデメリット自体ほとんどありませんから、書くまでもないのかもしれません。

デメリットがあるとしたら万が一泥棒に入られたときに重要な情報を盗まれてしまったり、貴重品の隠し場所を探られてしまうこと、生前に家族が財産欄をみてもめるかもしれないことくらいでしょうか。

後述する保管方法にも注意しておきたいところです。

家族に迷惑をかけない、思いを託すことができる

自分の希望を書き残すことができるのがエンディングノートの最大のメリットです。

亡くなった後のことだけでなく、認知症になったときや意識がなくなったときに、特に延命措置など家族が選択しにくいものに対して本人の意思表示があればどんなに救われることでしょう。

また、亡くなった後に家族が行わなければならないご葬儀、保険の請求、交友関係への連絡がスムースにいくことでずいぶん負担を軽減できることでしょう。また3か月以内に決めなければならない相続についても、借金があるかないかだけでも情報があれば家族が相続放棄をすることが可能です。そして本人の希望通りに葬儀をしてあげられれば、家族にとっての何よりのグリーフケアになることでしょう。

自分の人生を振り返ることができる

最近のエンディングノートには自分史を書く欄があるものもあります。今までどんな人生をおくってきたのか棚卸をすると同時に、これからどう生きていこうかと考えるきっかけになります。エンディングノートを使って自分の内省を行うことで、よりこれからの人生を充実させることができるでしょう。

エンディングノートに書いておきたいこと

エンディングノートに書いておきたい項目について、おさらいしてみたいと思います。

エンディングノートの種類にもよりますが、だいたいこの13項目くらいを書いておけば、必要なことは網羅できていると思います。それでは一つずつ確認してみましょう。

(1)自分のこと

基本的な情報(氏名、生年月日、血液型、住所、電話番号)、緊急連絡先、現在かかっている病気、病院名、既往歴(病名、病院名)アレルギーや健康上の注意点など、保険証、年金手帳、パスポートなど

基本事項も、家族が調べようと思うと探すだけで大変です。必要なときにすぐにわかるように書いておきましょう。

(2)自分史

自分の名前の由来、人生の思い出、自分の学歴、職歴、住んだ場所

家族が意外と知らないこともあります。

また、自分史は施設に入るときにつくることもありますが、認知症になってしまうと昔のことならよく覚えているケースが多く、生い立ちやその人の歩んできた人生を知ることにより、本人と家族がコミュニケーションをよくとれるようになることがあります。認知症になる前に作っておきたいですね。

(3)親戚・友人・知人リスト

親戚・友人・知人の氏名、住所、電話番号

葬儀だけでなく、入院時の連絡をするうえで非常に役に立ちます。お見舞いなどの連絡はどこまでの範囲に連絡するかもわかるように書いておくといいですね。

(4)ペットについて

ペットの名前、種別、生年月日、予防接種等、かかりつけの獣医、ペット保険の内容、飼育上の注意、自身に何かがあった時にペットのお世話をどうしてほしいか、ペットの遺骨をどうするか

今や家族の一員であるペットのことも事前に決めておいたほうがいいでしょう。

最近はペットと入れるお墓もあるので、一緒に入る予定であれば書いておきましょう。

(5)財産について

預貯金、株式、不動産、その他有価証券、借入金、ローン、キャッシング、借金の保証人、クレジットカード、家系図

自身の財産について整理することで、相続の際の問題を回避するための対策を検討することができます。

また、必要以上に多い口座は3か所くらいにまとめておくなどしておくと良いですね。

またパソコン内のネット証券や仮想通貨の口座などにも財産が残っている場合があります。エンディングノートに書いておかないとこうしたデジタル遺品に気づかない可能性もあるでしょう。

ちなみに預金通帳やデジタル遺品のパスワードをエンディングノートに書くのは危険なので、配偶者や子供に直接教えておくか、別の分からない場所に厳重に保管しておくのが良いでしょう。

借入金も相続財産です。相手先や残高を明確にしておくことで、家族の調査の負担が減り、相続の承認・放棄の判断も早めにできます。家系図も相続の際に役立ちます。

(6)保険・私的年金

医療保険、生命保険、年金保険、火災保険、自動車保険のこと

医療保険は生きている間に保障してもらう、本人のための保険です。

医療保険の請求は原則本人がするものですが、病状によってはできない場合がありますので、家族が請求できる指定代理人請求特約が付いているかを確認しておくとよいでしょう。

生命保険や年金保険、火災保険、自動車保険などは、本人が亡くなった後、家族が請求、名義変更、解約手続きをします。請求漏れは何億とあるそうなので、必要なときにしっかりともらえるよう、何の保険に入っていて、誰が受取人になっているか明記しておきましょう。

(7)介護・告知や延命治療・献体など

介護が必要になった場合の方法(家族にお願いしたい/施設に入りたいなど)介護費用をどこから充てるか(自分で準備しているのか)、資産管理を誰にお願いしたいか、告知の有無、終末医療や延命治療の方針、臓器提供や献体についてのこと

介護状態になってしまった場合や、意思疎通がとれない状態で治療を受けたりする場合に役に立ちます。

家族が介護できるかどうかは状況にもよるのであくまで希望ですね。

告知はほとんど の場合、今はされると思っていいのであまり重要ではありません。

終末期医療、延命治療に関しては家族が決めきれないことなので、必ずおさえておいてほしいところです。

献体はかなり待ちます。家族にとっては何年も遺骨が手元に帰ってこないので困る場合がありますのでよく相談しておきましょう。

(8)葬儀のこと

葬儀の有無、会場、葬儀費用をどこから充てるか、宗教、宗派について、戒名・法名について、葬儀の内容(規模、遺影、納棺時の服装、棺に入れてほしいもの、流したい曲など)

葬儀を行う上で菩提寺の有無、菩提寺の連絡先は必須ですね。

意外と親の宗派や菩提寺の確認ができていないと後でトラブルになるので知っておきましょう。

戒名も夫婦でそろえるのが一般的なので、先に亡くなった配偶者がいれば戒名についても書いておくと良いでしょう。

(9)お墓のこと

希望する埋葬方法、お墓の場所、お墓の費用をどこから充てるか

お墓が決まっているかどうかで葬儀の内容も大きく変わってきますね。お墓の手配から埋葬までの手配を行う上で役に立ちます。

(10)携帯電話、会員サービスなど(解約したいもの)

携帯電話、プロバイダ、SNS、その他会員サービス

意外と後回しになりやすい、各種会員サービスは死後の解約手続きが必要です。エンディングノートにまとめておくと非常にスムーズに手続きが進みます。

(11)形見分け・遺品の整理(処分品リスト)

形見分け、遺品の処分方法

遺品の整理の際に役に立ちます。

(12)遺言書や依頼・相談先リスト

遺言書の有無、保管場所、遺産分割について

エンディングノート自体に書いても法的な拘束力はありません。遺言書を作ったのかどうか保管場所を含め分かるように明記し、遺言書が確実に家族の手元に渡るように記載しておきましょう。

(13)大切な人へのメッセージ

大切な人への想いを伝えるために元気なうちに記載しておけるといいですね

書いた後に大事なこと、保管方法

書いたあとに大事なことは、日付を書いておくことです。複数ノートがあった場合一番新しい日付のものが有効であると判断されます。いつの時点の気持ちなのかをはっきりさせておきましょう。

気持ちが変わったらエンディングノートはいつでも書き直せばいいので、訂正したらその日付をわかるように書いておけばOKです。誕生日に見直す、オリンピックの年に見直す、など自分で決めておくと見直す機会もちゃんと作れそうですよね。

次に大事なのはエンディングノートを発見してもらうことです。

葬儀が終わって一息ついたとき、遺品整理をしていて発見された、なんてことはめずらしくありません。

こっそりエンディングノートを書くと、発見されないで処分されるリスクもあります。

せっかく家族のために書いても家族が知らない、なんてことがないように、できれば内容を共有をしましょう。

そして保管場所も決めておきましょう。

保管場所は難しいのですが、泥棒に盗まれる可能性もありますので、家族とよく話して第三者には分からないよう厳重に保管できる場所を決めましょう。

ただし貸金庫は亡くなった場合に手続きが煩雑ですぐに開けられないので避けましょう。

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まとめ

エンディングノートは書いた方がいいとは分かっていながらも、いつかいつかと後回しになっていることが多いかもしれません。

しかしいつなにがあるかわかりませんから、残されたご家族が困らないようにはやめに書くようにしたいですよね。

お読みいただきありがとうございました。

 

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