元気な終活の植咲えみです。
最近お口の調整がいまいち良くないなぁという方はいませんか?
私は最近冷たいものを食べると歯がしみるなぁと思っていたら、無意識の歯ぎしりが原因で知覚過敏になっていました。
かかりつけの歯科衛生士さんのもとに行くとマウスピースを作ってくれたり適切なアドバイスをしてくれました。
さて、今回はオーラルフレイルがテーマです。
見落とされがちな口腔機能の衰えは、実は死亡リスクを高めるという調査結果もあります。
それではオーラルフレイルについて知っておきましょう。
オーラルフレイルの予防について
オーラルフレイルとは
オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えることをいいます。食べこぼしや軽いむせ、固いものが噛みにくい、滑舌の悪化、口の中が乾くなどの症状が現れます。
口腔機能の衰えは、食欲の低下、さらには全身の機能低下(サルコペニアや低栄養など)へと進み、要介護状態へとつながる可能性があります。
オーラルフレイル原因とは
①噛む力の衰え
硬い食べ物を咀嚼することが難しくなり、よく噛まないまま飲み込むと胃腸へ負担がかかります。すると柔らかい食べ物を好むことによりますます筋力が衰え、次第に栄養バランスもくずれていきます。
②歯が抜けること
歯の本数が少なくなること=噛む力の低下につながるからです。一般的には歯の本数が20本を下回ると咬合力が著しく低下するといわれています。入れ歯などの検討が必要です。
※8020運動とは1989年から提唱されている80歳で20本以上の歯を保つ運動のことです。日頃の口腔ケアが、健康の増進、介護の予防につながります。
③唾液の分泌力の低下
唾液には食べ物の消化を助けてくれる作用がありますし、同時に口腔内に貯まる雑菌の繁殖を防ぎます。
④会話の減少
しゃべらない、閉じこもりがちになると、口腔機能が十分に活用されないため、会話を通じて得られる脳や心への刺激が少なくなります。
これらが主なオーラルフレイルの原因となります。
オーラルフレイルの改善方法
オーラルフレイルの改善のためのアプローチ方法についてです。
①パタカ体操
滑舌の改善のため、パ行(唇を閉じる筋肉)、タ行(舌の前側の筋肉)、カ行(舌の奥側の筋肉)の発音を練習します。
パパパパパ、タタタタタ、カカカカカと発音の練習をしていきます。
また、パタカそれぞれの発音で、歌を歌ってみるのもいいですね!
他にも、
例1 カタダ カタデ カタド カアド カエド カオド(「カ」を最初に持ってくる)
例2 マアカ マオカ マウカ アエカ アイカ アオカ(「カ」を最後に持ってくる)
例3 アカア オカオ ウカウ エカエ イカイ ウカア(「カ」を真ん中に持ってくる)
とった発音練習もおすすめです。(一般社団法人神奈川県歯科医師会パンフレットより)
②舌の体操
舌を上、下、右、左に動かします。
③開口運動
「あ」の口を大きく開ける運動で、大きく口をあけ10秒停止、その後10秒休憩を1セットで5回程度。
※顎関節症の方はおやめください
④口輪筋運動
口をすぼめたり、頬を膨らましたりします
⑤唾液腺マッサージ
食べ物を飲み込みやすくしたり、虫歯を防ぐなどの役割のある唾液の分泌を促します。耳下腺(耳の前)、顎下腺(顎のエラの内側)、舌下腺(顎の先端の内側、舌の付け根あたり)という3箇所の唾液腺を刺激してみましょう
まとめ
いかがでしたか?
オーラルフレイルは気づかないうちに徐々にすすみ、いつの間にか自分の食習慣まで変えてしまうかもしれません。
そして、その結果、筋力の低下、外出機会の減少など様々な要介護リスクにつながるおそれがあります。
日頃から自分で口腔体操や口腔ケアを意識していただくことはもちろんですが、すでにお口にトラブルがある場合はなかなか自分では解決できないことも多いので、かかりつけの歯科を受診するようにしましょう。
お読みいただきありがとうございました。