こんにちは、元気な終活の植咲えみです。
「コミュニティの意味って何だろう」
「コミュニティの本質を知りたい」
という方向けの内容です。
コミュニティの意味
みなさんはどんなコミュニティに入っていますか?
町内会、婦人会、消防団、スポーツサークルなどなど、おそらく何かしらのコミュニティに属していると思います。
コミュニティとは、以下のように説明されています。
居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会。町村・都市・地方など、生産・自治・風俗・習慣などで深い結びつきをもつ共同体。地域社会。
そもそも人類は、一人では生きていけない状態を集団の力と知恵を借りて生き延びてきたという経緯がありますよね。
マンモスを一人では倒せないし、戦っている間に誰かが村を守っている必要があるわけです。
これを食べたら毒だったとか、こんな薬草が効いたよとか、たぶんきっと情報を交換して生き延びてきたに違いありません。
とまぁこんな具合に、人はコミュニティなしでは生きていけない時代を過ごしていたわけですが、現代においては人を介さずスマホやパソコンから情報が集められますし、食べ物だってスーパーに行けば買えるし、家には鍵もついていて安全に(例外はありますけどね)暮らせるようになったので、便利な都心部などではコミュニティを持つ必要なく生きれるようになってきたわけです。
ですから生物的には「生きる」ことに関してはコミュニティの必要性を感じなくなりつつあり、むしろ町内会に入ってゴミ出し当番をしなきゃいけないとか、マンションの住人会に出なくてはならないとか、そういったことがわずらわしくもあるわけです。
ですが、社会的なつながりを持たない方は、つながりを持っている人に比べて死亡リスクが2倍も高くなるというデータがあります。
(出典 早期死亡リスクは2倍?「孤独」をあなどってはいけない より)
つまり、「生きる」ためにコミュニティが必要なくなってきたにもかかわらず、コミュニティに属していないと死亡リスクが高くなるとはどういうことなのかということになります。
それはおそらく「孤独」であるという状態が健康にリスクを生じさせるということになります。
人間は社会的な動物である
(出典 古代ギリシャの哲学者 アリストテレスより)
アリストテレスが言ったこの言葉には、人間はどこまでも社会を必要とするということ、人間にとっての相互扶助は生物的な本能であることを言っているのだと思います。
東日本大震災を経て、多くの人が被災地にかけつけました。
困った人がいたら助ける、これが人間にとって当たり前の姿なのだということを目の当たりにしました。
ですが、誰からも必要とされないこと、誰がを助けるような関わりを持てないことが、実は健康を損なうほどの問題であるということをどれだけの人が意識しているでしょうか。
SNS社会のこれからのコミュニティを考える
今の人は、SNSなどのネット社会の中にも多くのコミュニティを作っていると思われます。
このことは生活面での相互扶助は不要だが、精神的なつながりはやはり本能的に、生物的に欲していることの表れであると私は感じます。
私も多くのSNSで繋がっていますが、無意識に自分の価値を確かめているのかもしれません。
たまにSNSを一切やっていない人もいるのですが、そうした人の多くは実生活でのリアルなつながりを大切にしている人だったりします。
こうしてみると、SNSの繋がりというのは、実生活でのリアルな繋がりの薄れをうまく補っているのだと考えると納得がいきます。
とすると、健康寿命の延伸のために、これからのシニア世代のコミュニティづくりに必要な視点は、SNSをうまく活用することなのかもしれませんね。
お読みいただきありがとうございました。
※この記事は2020年3月14日に書かれたものです。一切の内容の転載等を禁じます。