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認知症カフェとは 〜訪問記録〜

認知症カフェっていったいどんなところ?

どんな人が来るの?

何のためにやっているの?

そんな認知症カフェについて疑問がある人にお読みいただきたい記事です。

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認知症カフェとは

認知症カフェとは、「認知症の人と家族、地域住民、専門職等の誰もが参加でき、 集う場」です。

(厚生労働省 2012年6月18日に出した「今後の認知症施策の方向 性について」より引用)

主に社会福祉法人やNPO法人、民間などによって運営されていることが多いです。

参加しているのはボランティアや民生委員、家族会、認知症サポーター、専門職。

カフェというだけあって、ほとんどの施設では飲み物や茶菓子を提供しており、食事の提供も多くされているようです。

アクティビティーとしては、生演奏、運動系、カラオケ、脳トレ、囲碁将棋、クラフト系、映画上映など行っているカフェがあるが、デイのようにメニューをきめず比較的ゆるやかで自由に出入りできることや、人との交流も重視している点が特徴的です。

さらに、専門職による介護相談であったり、勉強会をやっているところもあります。

認知症カフェの目的は、認知症の本人や家族が気軽に立ち寄れる場作りや、認知症初期の人への支援も行うことであり、認知症の本人の支援だけでなく、家族同士の交流も形成できる場となっています。

また、認知症をオープンに語れる場としても大変貴重な地域資源であると言えます。

認知症カフェの起源

認知症カフェはイギリスのメモリーカフェやオランダのアルツハイマーカフェがモデルとなっています。

日本において認知症カフェの前身とも言える「コミュニティカフェ」ができたのは1997年のことでした。

縦割りサービスでは形成できない地域の横のつながりを民間がつくったのがはじまりなのだそうです。

こうしてはじめてのコミュニティカフェが新潟市の「地域の茶の間」として開設されました。

認知症カフェの要素7つ

植咲えみ
認知症カフェの要素をギュッと7つに凝縮するとどういったことなのかわかりやすい資料がありました。どんなことを大切にしている場所かわかりますね。
  1. 認知症の人が、病気であることを意識せずに過ごせる。
  2. 認知症の人にとって、自分の役割がある。
  3. 認知症の人と家族が社会とつながることができる。
  4. 認知症の人と家族にとって、自分の弱みを知ってもらえていて、かつそれを受け入れて もらえる。
  5. 認知症の人とその家族が一緒に参加でき、それ以外の人が参加・交流できる。
  6. どんな人も自分のペースに合わせて参加できる。
  7. 「人」がつながることを可能にするしくみがある。認 知 症 カ フ ェ の あ り 方 と 運 営 に 関 す る 調 査 研 究 事 業 報 告 書 2 0 1 3 年
    ( 平 成 25 年 )より引用

認知症カフェ10の特徴

植咲えみ
こちらもまた、認知症カフェの特徴として、どんな場所であるのかということをわかりやすく説明しています。7つの要素と合わせるとより理解が深まります。
  1.  認知症の人とその家族が安心して過ごせる場
  2. 認知症の人とその家族がいつでも気軽に相談できる場
  3. 認知症の人とその家族が自分たちの思いを吐き出せる場
  4. 本人と家族の暮らしのリズム、関係性を崩さずに利用できる場
  5. 認知症の人と家族の思いや希望が社会に発信される場
  6. 一般住民が認知症の人やその家族と出会う場
  7. 一般の地域住民が認知症のことや認知症ケアについて知る場
  8. 専門職が本人や家族と平面で出会い、本人家族の別の側面を発見する場
  9. 運営スタッフにとって、必要とされていること、やりがいを感じる場
  10. 地域住民にとって「自分が認知症になった時」に安心して利用できる場を知り、相互扶助 の輪を形成できる場認 知 症 カ フ ェ の あ り 方 と 運 営 に 関 す る 調 査 研 究 事 業 報 告 書 2 0 1 3 年
    ( 平 成 25 年 )より引用

デイケアと認知症カフェの違いとは

デイケアと認知症カフェの違いは、「本人が主体性を存分に発揮できるかどうか」 「本人と家族の関係性を変えるものかどうか」だそうです。

確かに、認知症カフェに来る人の中にはデイケアにも通っている人もいるのですが、認知症カフェは地域の中に暮らす本人らしさをより尊重している場であると思います。

そして地域に開かれたカフェではデイよりも家族を含めたアセスメントがしやすいことから家族間の関係性にも変化をもたらすことができるんですね。

認知症カフェ訪問記録

2020年3月、とある認知症カフェにお邪魔しました。

ここは福祉用具店の片隅にある認知症カフェ、月に2回運営しています。

朝10時、少しずつ人が集まってきます。

テーブルと椅子は古きよき昭和の住宅のような家がそのままワープしてきたかのようなぬくもりがあります。

温かいお茶を入れていただき、お茶を飲みながらおしゃべりしているとぼちぼちと人が集まってきました。

「あ〜ここが開いててよかったよ」

話題の中心は新型コロナとオリンピックの話。

ちょうどそのとき新型コロナウイルスの影響で他の公共施設はクローズしてしまっているので、民間のこうした小規模な認知症カフェは影響を受けず(衛生管理はしっかりしていますが)営業をしているため、行き場を失った方の憩いの場になっていました。

テレビもついたまま、まるでお家のよう。

囲碁ができる人は囲碁をしているし、作業をする人もいれば、裁縫が得意な人がボタンをつけてあげたり、お茶を飲んだり、朝ごはんを持ってきたり、それぞれが好きなことができます。

家に一度帰ってまた戻ってくる人もいます。

「ねぇ、あの人今日は休み?」

介護保険のデイサービスのようなものではないので特に予約も必要ないのですが、いつもいる人が来ないとみんな心配します。

ふらっとお昼だけ食べに来るひともいました。

家族が迎えに来れば、家族同士の交流もありますし、職員と話すこともできます。

中には重度の認知症の人もいましたが、認知症の軽い方も友達のように声をかけて、お互いに助け合っていました。

ケアマネやヘルパーの紹介で来る人が多いのですでに要介護認定を受けている人もいれば、介護保険の認定がつかない自立レベルの人もいます。

しかし、もし介護が必要な状態になれば、専門職が見守っているのですぐに申請できるので安心です。

たまたま福祉用具ショップが併設されているところだったので、杖もお試しで貸し出してあげたり、転びにくい靴を選定したりと、福祉用具の導入もスムースな印象でした。

たまたま理学療法士として見学に行ったので、体操のリクエストがあったので、としまる体操のダイジェストを紹介して来ました。

お昼を食べたい人は近くのお弁当屋さんで購入してみんなで食べます(持参している人もいました)

ご飯を食べ終えるといただきものの茶菓子を食べてコーヒータイム。

自由解散のような感じで、一服すると13時30分ごろにはみんな帰っていきました。

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まとめ

認知症カフェのニーズはこれから更に高まります。

認知症になったらどうしよう?

予防するにはどうしたらいいんだろう?

認知症の家族とどうやって接したらいいんだろう?

そんなとき気軽にカフェに立ち寄ることで、まずは色々な情報を得ることができます。

認知症に対してよく分からないこと自体が不安だったりするので、この悩みの最初の入り口に認知症カフェがあるといいですよね。

通うのはあなたの自由!ということで、介護保険のようなハードルもないですし、何より地域に頼れる場所があることはとても支えになると思います。

認知症に関する通いの場をお探しの方は、お近くの認知症カフェに電話して見学してもらえればと思います。

(予約不要であることが多いですが、当日の案内などを電話で聞いておくと良いです。)

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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