こんにちは、元気な終活の植咲えみです。
今回は老人ホーム選びのポイントについてです。
病院ではこんなことがよくあります。
いざというときにすぐに探せないのが老人ホーム。
高齢や病気の状態ではたくさん見てまわる余裕はないので、自分の懐事情と希望する条件をはっきりさせて候補をしぼりましょう。
とはいっても実際に見ないで入居することはリスクがありますので、可能な限り見学、できれば体験入居ができるとベストです。
本人が見れなくても家族だけでも見学に行くという場合がありますが、どこを見ればいいのか事前に知っておくべきです。
今回は事前に知っておきたい老人ホームの選び方のポイントをご紹介したいと思います。
老人ホームの選び方のポイント
見学前に準備すること
- 事前に老人ホームのパンフレットを手に入れる
- 持ち込み予定の家具のサイズを事前に測っておく
- 施設への質問事項をまとめておく
見学当日に持参すると便利なもの
- 施設の撮影許可がもらえればデジカメ(またはスマホ写真)
- メジャー(居室の寸法を把握しておくと家具を持ち込む際にスムースです)
- パンフレット、筆記用具、メモ帳など
※本人が見学に行く場合、出発から帰宅まで車椅子での見学を予定している場合には福祉車両の送迎を予約しておきましょう。タクシーに自分で乗り降りできるくらいの方は、現地で車椅子を貸してもらえる場合がありますので確認しておきましょう。
見学時に施設にもらっておくと良いもの
- レクリエーション表
- 年間行事表
- 食事メニュー表
- 重要事項説明書
見学時に見ておきたいところ
- 食事について 栄養や美味しさは毎日の体作りに欠かせません。昼食を試食できる場合がありますので、通常食がどんな味か是非試食してください。介護食への対応もしているか確認しておいて下さい。
- レクや体操について 専門の理学療法士や作業療法士が配置されている施設もあります。リハビリに強い施設なのか、レクが充実しているかどうかも重要です。レクの追加費用についても教えてもらっておくと良いですね。
- お風呂の希望 入浴がどのくらいできるかどうかも快適に生活できるかどうかのポイントです。
- トイレや浴室の清掃状況人手が足りないとまず清掃がおろそかになります。清掃が行き届いているかどうかは人員配置が適切かどうかの目安にもなります。
- 入居者の表情 共有スペースにいる人がくつろげているかどうかなどをみると良いでしょう。
- 職員の挨拶・表情
- 廊下幅が十分か、エレベーターの台数は十分か居抜き施設の場合、ホームに適していない構造もあります
調べておきたい・聞いておきたいこと
- 料金表示がはっきりしているか(追加費用についても)
- 重要事項説明書
- 職員の離職率
- 入居率
- 理学療法士や作業療法士の配置
- 看取りについて
入居前の事前準備
- 可能であれば体験入居を申し込む(費用を確認)
- 書類を準備する(健康診断書・診療情報提供書、利用者情報提供書※現在介護サービスを受けている場合)
- 介護保険被保険者証、健康保険証、老人医療受給証
- 薬・お薬手帳
- リースで借りれるものを確認(ない場合は普段使っている日用品、介護用品を用意)
その他、施設によって住民票、印鑑証明書、所得証明書が必要な場合もあります。
入居に伴い不要になった自宅を売却するなどの場合には家財の整理や不動産の査定などをしておきましょう。
どっちが得?入居一時金前払いと入居金0円
入居一時金とは、入居前に支払う費用のことで、そのホームを就寝にわたって利用するための費用です。その一部は入居時に初期償却され、残りは償却期間内に少しずつ償却されていきます。
途中で退去した場合には未償却分が返還金として戻ってきますが、施設によって償却期間、償却率は異なりますのでご確認下さい。
最近多くなってきた入居金0円の施設ですが、5年以上入居予定の人は入居一時金を前払いしたほうが総支払額はお得です。
月額費用はいくら?
入居一時金とは別に、毎月必要になるのが月額費用。
月額費用は大きく分けて①月額利用料と、②介護サービス費用 ③その他生活費に分けられます。
月額費用は
家賃+管理費+食費+介護サービス費用+日常生活費=月額費用 として算出されます
だいたい15〜30万くらいのところが多いです。
これだけでたぶん年金の大半を持っていかれてしまうと思うのですが、実は更にかかる場合があります。
例えば、水道光熱費が管理費に含まれない場合、医療費として薬代や往診代がかかる場合、おむつ代、お小遣いや雑費がかかることもあります。
ちなみに私の祖父が入所していた施設のお小遣いはなんとひと月4万円……なかなかの金額でした。(施設によって異なります)
また、介護保険適応外のオプションとして買い物代行や入浴の規定回数を超えた部分、協力医療機関以外への通院などがあります。
そのため、月額が15万くらいだとしても、様々合わせると20万くらいの出費となる可能性があるので、実際に利用した場合に支払い総額がいくらになるのかを想定しておかないと、自分の懐以上の支払いを長年に渡り負担することになります。
まとめ
いかがでしたか?
本人であれば見学の雰囲気で気にいるか気に入らないかでも判断ができますが、家族が見学となるとどこを比較して良いかわからないことが多いと思います。
また、サービスの提供場面をすべて見れるわけではないので、実際のところはお泊りしてみないとわからないと思います。
(※実は、契約日から90日以内に老人ホームを退去するときには、入居一時金などの前払い金を全額返還してもらえます。
これを短期解約特例制度、いわゆる施設の「クーリングオフ」です。)
たくさんの施設を見て回りたい気持ちはあっても、多くの方が見学した施設の数は、平均は3施設です。
是非、上記のポイントを見極めて気に入った施設を見つけてくださいね。
およみいただきありがとうございまいした。