こんにちは、元気な終活のうえさきえみです。
いつまでもイキイキと暮らすためには、口から食べることが大事です。
最近ではオーラルフレイルという言葉も使われているように、口の機能の衰えから栄養摂取が不十分となり、全身的なフレイルを引き起こす可能性があります。
そのためには、歯だけでなく、歯茎、頬や舌の動き、噛み合わせ、唾液の分泌といった口腔全般の機能の衰えを自分自信で気づくことが大切です。
特に、口の中が汚れたままだと、最近が増殖し歯を失い、全身にもさまざまな影響をもたらします。
とくに高齢者は細菌が原因で誤嚥性肺炎にもなりやすく、命の危険を伴います。
それでは、お口の中の状態を一緒にチェックしていきましょう!
口腔ケアの目的は?オーラルフレイルや誤嚥性肺炎を予防するために
みなさんのお口の中は今どんな状態でしょうか?
一つずつチェックしてみてください。
- 歯が抜けたままになっている
- 食べかすが残っている
- 入れ歯が汚れている
- 入れ歯のバネの周りが汚れている
- 歯垢がついている
- 舌が汚い
- かみ合わせが悪い
- 唾液が少ない
- むせることがある
- 口臭がする
- 滑舌が悪くなった
何個当てはまりましたか?
すでにトラブルが起きている状態あれば、なかなか自分で治すことは難しいので、かかりつけの歯科医を受診するようにしましょう。
特に高齢者は唾液の分泌が減り、口腔内が乾燥することによって細菌が増殖しやすい環境になり、汚れが舌や上顎、頬などにもこびりつきます。
特に、歯の間、歯と歯茎の間、上顎、舌の上などに食べかすが残っていないでしょうか。
食後の歯磨きはもちろんのこと、虫歯や歯周病を放置しないで治療したり、入れ歯の手入れも適切に行う必要があります。
誤嚥性肺炎を予防しよう
現在、日本人の死因の第4位が肺炎で、そのうちの90%は65歳以上の高齢者であると言われています。
中でも多いのが誤嚥性肺炎。
誤嚥性肺炎は、細菌に汚染された食べ物や唾液が、誤って気管から肺に入ることによって起こります。
高齢者の場合、嚥下反射や、咳反射がおこりにくいため、誤嚥しやすくなります。
特に、体力が低下している人や、脳卒中の後遺症がある人は要注意です。
食べるときだけでなく、睡眠中に唾液や逆流した胃液を誤嚥する場合もあります。
そのため口腔内の清潔を保つために、口腔ケアはとても大切です。
口腔ケアの効果
口腔ケアにはどんな効果があるのでしょうか。
- 細菌の増殖を防ぐ
- 唇や頬、舌の動きを良くする
- 唾液の分泌を促す
- 味覚を保ち、食欲を増進させる
- 体力や身体の抵抗力をつける
- 会話やコミュニケーションを良くする
- 虫歯や歯周病を予防・改善する
- 誤嚥性肺炎などを防ぐ
- 閉じこもりや認知症を防ぐ
口腔内の清潔は、単に食べるだけではなくコミュニケーションや全身的な体力、認知症にも関係するのですね。
自分では歯が磨けていると思っても、プロからするとしっかり磨けていない場合もあります。
歯石だけでなくバイオフィルムという歯や歯茎の溝に付着する膜があり、これは自宅の歯ブラシでは落としきれません。そのため、定期的な歯のクリーニングが推奨されています。
ちなみに私も3ヶ月に1回はクリーニングをしていて、虫歯はなくキープできています。
舌苔と呼ばれる舌の汚れは、舌専用のブラシで磨くようにし、乾燥している場合は水で湿らせてからにするように工夫し、粘膜を傷つけないように注意しましょう。
上顎なども、水で湿らせたガーゼなどで奥から手前に向かって優しくこするようにしましょう。
入れ歯のお手入れについて
入れ歯にも歯垢がつくので、手入れが悪いと細菌が繁殖し、残っている歯も虫歯や歯周病にになったり誤嚥性肺炎になる危険性が高まります。
そのため、毎食後入れ歯をはずして洗うのですが、まず食べかすを流水でおとしたら入れ歯専用のブラシを使って歯垢をこすり落とします。
入れ歯洗浄剤だけでは汚れは落ちないため、ブラシで汚れを落としてから使いましょう。
よくある間違えですが、普通の研磨剤入の歯磨き粉でこすると入れ歯に傷がついてしまいます。その傷から細菌が繁殖するので歯磨き粉でゴシゴシはNGです。
また、入れ歯を普通の水につけておくのもNG。蓋付きのガラスケースなどにいれておきましょう。
入れ歯を外したあとは、自分の口のケアを忘れずに。歯や歯茎、舌のよごれをよくとっておくようにしてください。
余談ですが私は矯正用の入れ歯をしていたこともあり、手入れの大変さはよくわかります。
病院に勤めていたときも、普通の歯ブラシでゴシゴシしている人や水につけているだけの人、基本的なお手入れって以外と知られていないのかなぁという印象です。高価なものですし大切にメンテナンスしたいですね。
飲み込む力を強くする体操とは
①むせを防ぐごっくん深呼吸
大きく鼻から息を吸い、そのまま一回息をとめ、唾液をごっくんと1回のみこんでからゆっくり息を深くはきます。
②あいうべ体操
口の形をあーいーうーべーといいながら最後に舌をべーっと出します。これを3セット行います。
③頬をふくらませる体操
口を閉じて、頬をぷぅっとふくらませてください。その後頬をぎゅっとへこませます。これを3回行います。
④舌の体操
ベロをなるべく長く前に出します。その後上唇を舌先で触るように持ち上げます。左右の口角を舌先で触るように動かします。これを3回行います
⑤舌のマッサージ
スプーンなどをつかって、舌をおさえつけたりくるくるとマッサージして舌を刺激しましょう
⑥唾液腺マッサージ
耳の下の耳下腺、エラのラインの顎下腺、顎の真下の舌下腺をやさしくくるくるとマッサージしましょう
⑦パタカラ体操
滑舌が気になる人はパタカラ体操も有効です。パパパパパ、タタタタタ、カカカカカ、ラララララと唇や舌をしっかりとうごかして発音しましょう。
まとめ
口の機能というのは食べる機能だけでなく呼吸をしたり、しゃべったりするためにも使われ、イキイキと人生を生きるためにとても重要です。
ですが、なかなか自分では治せないのがお口のトラブル。
お口のささいなトラブルから全身的な病気を引き起こすこともあるため、定期的なメンテナンスと自分でも正しいホームケアを身につける必要があります。
日頃から口腔内を清潔に保ち、口の機能も維持していけるように普段から意識できるといいですね。
お読みいただきありがとうございました。